みやぎの酪農協 合併20年のあゆみ

発刊のごあいさつ

みやぎの酪農農業協同組合 | 代表理事組合長 伊藤 一成

みやぎの酪農農業協同組合
代表理事組合長 伊藤 一成

平成13年4月1日、全国でも例の少ない宮城県内の七つの酪農協が合併し誕生した「みやぎの酪農農業協同組合」は、このたび20周年の節目を迎えました。

七酪農協は、それぞれに古い歴史と伝統を有するとともに、協同組合原則に掲げる「自主・自立」「民主的運営」の基本に立った中で相互扶助の精神のもと、組合員の経営と生活の安定や、より良い地域社会の構築に向けた事業に取り組んで来られました。

合併の背景には、全国的に酪農家の減少が続き、酪農協として十分機能できる組織の規模・事業の集積が必要となり、指定団体の在り方に関する検討会、さらには農林水産省畜産局長の通達に都府県酪農協の組織整備の推進が明示され、21世紀に向けた酪農改革に対応できる機能と役割を備えた組織の再編を目指し、平成10年4月「宮城県組織整備推進本部」を設置以来、合併研究会、合併推進協議会で協議を重ね、3年がかりで日の目を見ることができました。

この意義ある合併が成されて早や20年の歳月が流れ、当時を回顧して唯々感無量さを感じるとともに、酪農の未知を探求し、危機を掘り出し、いち早く合併の英断に踏み切られた七酪農協の組合長さん方の洞察と決断に対し、深い敬意を捧げるものであります。

以来、時代の変化には目まぐるしいものがあり、激動のうちに過ぎ去ってしまいましたが、時代に遅れることなく、幾多の試練を乗り越え、組合員皆さまのご理解と組合経営に携わった先輩役員の方々の努力で、融和に富む、明るい組合として着実な進歩、発展をみることができました。このことは自らの組織は自らの意志で運営し発展させていくという信念と覚悟が肝要であるとの思いを新たにするものであります。

このたび記念事業の一環として20周年記念誌を刊行するに至り、この記念誌を通じて20年の歴史を振り返り、将来を展望する絶好の機会となり、また新しい挑戦への踏み台になると確信をしております。そして、合併以来、当組合が酪農振興の進展に尽くした歩みを収録し、先輩役員の業績を讃えるとともに、この史実を記録し、後世に伝え、併せて今後における酪農発展の指針とも相成れば幸甚に存じます。

酪農を取り巻く情勢は、依然として激動しておりますが、いつの時代にあっても共通して言えることは、食料は命に直結するものであり、生活に欠かすことができない極めて重要な位置づけにあるということです。この産業を競争原理一辺倒で捉えるのではなく、持続可能な生命産業としてどう発展させていくかという、大局的な視点で捉えることが極めて重要であると考えるものであります。

合併20周年という大きな区切りを終え、これを契機としてこれまで以上に酪農という生命産業に携わっているという責任感と自負心を持ち、併せて消費者の理解と共感を得る不断の努力を行いながら、長年築き上げてきた地域酪農と当組合の礎をさらに発展させ、後世にしっかり継承できるよう、役職員一丸となって邁進いたす所存であります。

これまで深いご理解とご協力を賜りました組合員の皆さま、関係各位に心より敬意と感謝の意を表し、発刊のあいさつといたします。

みやぎの酪農協<br />
合併20年のあゆみ

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合併20年のあゆみ

組合員向け申請様式等

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宮城県牛乳普及協会

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酪農ヘルパーで働く

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